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Mr.戸袋の米国シニアレポート![]()
アメリカの高齢者社会から、日本は何を学ぶ事が出来るのでしょう。これまでの報告ですでに皆さんは、解読されたと思います。文化、習慣の違いはありますが、戦後の日本が歩んで来た通り、日本が受けるアメリカからの影響は多大なものがあります。アメリカで生まれた多くの物事は、5年後、10年後、必ず日本に上陸してきます。 地球規模で国際化が進む現在においては、その早さは年々速度を早めております。高齢者対策でも、必ず、何年後かに、アメリカの合理性が取り入れられる日が、必ず来ると考えられます。日本人の、意識改革も必要です。チェンジ(変化)することを恐れず、常にチャレンジ(前進)していく。奉仕されるのではなく、奉仕しよう。 この精神を持つことが、これからの国際社会で日本が共存していく上でも、不可欠な事です。アメリカの高齢者に関する情報から何を学べるか、幾つかの要点をまとめて紹介します。 老後に対しての動機づけをする 少なくても、50歳になったら「自分の老後の生活は、どのようになるのか」考えて見る機会を与えることが必要です。沢山の人々が、若いうちから高齢者問題を考える動機付け運動、たとえば、将来の自分のことは自分でしよう。年齢50歳は、新たな人生の出発点。早いうちからの動機づけ。日本でも大いに学びたいものです。 高齢者活動事業の必要性 高齢者保険福祉推進計画のような福祉事業と共に、高齢者が生活をしていくための、高齢者活動事業の必要性があります。厚生省の資料によりますと、日本人の入院日数は、欧米に比べ2倍にもなっています。すべてが高齢者の資料ではありませんが、介護に頼らないで生活出来る期間が増えれば、介護費用を抑えられることは間違いありません。 病院に入らず、元気に生活するためにはどうしたら良いでしよう。皆さんで考える時期が来ております。高齢者が生き生き、生活をするためのプログラム、高齢者活動事業の推進です。今からでは遅いくらいです。 高齢者活動事業とは高齢者が病気にならず、元気に毎日生活するためのプログラムです。リクレーション活動を中心に、健康のため、教養のため、文化活動のため、娯楽、スポーツ活動のため、その他、多くのプログラムを高齢者に提供し、高齢者はその中から、多様の選択が出来、それらの活動に参加できるシステムの事業です。 それにはリクレーション活動が出来る、シニア・リクレーション・センターが必要です。民間で施設を作る場合の行政の支援、行政が作った場合は将来的には民営化を計り、国の高齢者に対する費用減らしを進める方法もあります。 アメリカでは高齢者の生きがいの場として、大変ポピュラーになっているリクレーション・センター(シニアセンター)を、日本でも「高齢者は何を求めているか」の視点に立ちながら、実現に向けて本格的に考える時期が来ていると思われます。 リクレーション・センターの指導者とボランティア団体の育成 リクレーション・センターを運営するには、沢山のボランティアの援助が必要です。それらのボランティアを育てる、リーダー・ボランティアの教育も必要です。 すでに沢山のボランティア団体が活動しています。高齢者に対しての情報の提供、リクレーション・センターでのボランティア活動、高齢者が生活する上の相談、介護等、これらを民間の力を借りれば、これから膨大な、費用が掛かると推測される、高齢者対策費用の削減にも寄与する事になります。 非営利のボランティア団体への、税制上の優遇処置など、官民一体となってボランティア団体を育成する必要もあります。アメリカのボランティア活動はキリスト教が主流だから盛んなのだ、と言う人もいます。 勿論、広大な土地を持つアメリかでは、家族を連れて、自分達が住める土地をさがし求めて開拓したのは、数百年前の、つい最近の出来事です。開拓者精神は、皆んなで助け合う事でした、そして教会を作り、ボランティア精神が根付きました。現在もキリスト教の活動は大きいものがあります。しかし近年のアメリカは、多国籍の人々が住む国に変わりました。色々な人種の人達が、色々な形の、助け合いを行なっています。 結局、行き着く所は、人々の物の考え方、になります。ボランティア活動を、どのように進めたら良いか、アメリカのボランティア活動から得るものは多大なものがあります。 高齢者向きアパート、高齢者住宅の街作りは時代の要請 数十年後は今の倍の需要が期待される高齢者市場には、ビジネスの観点からも、沢山の企業が目を向けています。高齢者向きの賃貸アパートメントには、有名なホテルチエンの、ヒルトン、マリオットなどもすでに参入しております。 また、高齢者住宅は生活に必要な最小限の面積があれば良いので、安価に建物が提供出来る事もあり、大変人気があります高齢者が住む街作りも、アメリカでは引き続き好調です。 この傾向は すでに1960年ぐらいから始まっており、ほとんどが民間の開発会社により開発されています。アパートを建てて貸す、住宅を建てて売る、ここまでは日本人でも考えられますが、日本では高齢者だけが住んでいることは、高齢者を隔離するようで良くないとも言われます。 それなのに高齢者向け住宅がアメリカでなぜ、これだけ人気があるかと言いますと、これらの施設に必ずリクレーション活動ができる施設が付随し、毎日、高齢者に多様なリクレーション活動が提供されているためと思われます。 施設とリクレーション活動の提供をそろって充実しなければなりません。アメリカの高齢者向け施設にとって、リクレーション活動の提供は、大変大きなウエイトをしめています。施設には、必ずリクレーション・コーディネーターがおり、毎日の活動の企画を組んでいます。 大規模な高齢者の住む街も、高齢者用の住宅が、単に集まって建っている、ということだけではなく、広大なリクレーションゾーンが付随しており、住民にスポーツ、文化、教養、娯楽などのリクレーション活動を提供している点が重要です。 娯楽の占める割合を大きくとらえる発想は、何もしないで、ぶらぶらしている人のことを「遊び人」「怠け者」などとレッテルを貼ってしまう日本的な考え方からは、見いだすことは難しい点であります。しかし時代が変わり、休暇を大いに楽しむことを身につけた中年層が新しく、この市場に入ってきます。海外でロングステイを希望する高齢者も出てきています。人間として、楽しく、健康に、生き生き生活すること、誰でも願っています。 人々の考え方もどんどん変わっています。将来、日本でも「リクレーション」という言葉が、遊びと、遊戯、娯楽などの使われ方から、休養、気晴らし、気分転換、運動等の意味にも使われる日も近いと思います。高齢者用のアパートメント、高齢者住宅、高齢者の住む街作り、アメリカ型のリクレーション活動を中心とした、これらの高齢者施設から学ぶことは多く、今後、大いに研究の余地を残しています。
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