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Mr.戸袋の米国シニアレポート![]()
アリゾナ州にあるサンシティ・ウエストは1978年に開発を始め、現在32000人の高齢者が住んでいます。街は完全に出来あがつています。サンシティ・ウエストの前にサンシティを1960年から開発し、こちらもすでに40000人の高齢者が住んでいます。
サンシティウエストのセールスポイントは広大なリクレーションセンターです。9つのゴルフコ−ス、4つのデザインの異なったリクレーションセンター、図書館、美術館、全米最大の平屋劇場サンドーム(7169席)、テニスコース、プール、コミュニティサービス棟。この街はこれがセールスポイントで、高齢者の住宅はこれらを取り巻くようにあります。 日本で言う高齢者の住む街と言うと、高齢者だけの住宅が固まってあるように思ってしまいますが、この街は巨大なリクレーションゾーンの街で、そこに高齢者が住む住宅が集まっている、そんな表現が正しいようです。 街に正式な行政機関はなく、ボランティア組織が自然発生的に出来ています。9人の住民の代表によりPORAと言う組織を作り、町を運営しています。 また、P0SSEと呼ばれる約200人からなるボランティア組織は警察の保安部と協力しての街のパトロール、奉仕サービス活動を行なっています。おり、また、1700人ものボランティアが355ベッドを持つ、ボスゥエル記念病院でスタッフと共に働いています.此処に住む資格は55才以上。家族で55才以上が一人いれば他の者も住めますが、18才以下の者は住むことは出来ません。 家は障害者の事を考えて原則1階建です。価格は8万$から30万$ぐらいです。ゴルフコースに面した家が一番高くなつています。税金はありませんが、年間125$をボランティア組織に払います。生活費は少ない人は2人で800$もあれば生活できます。お金持ちでも2000$もあれば充分です。セキュリティも進んでおり、緊急用のボタンを押すとパトロール隊がただちに到着します。 「奉仕されるのではなく、奉仕しよう」この精神が隅々まで行き渡っているようです。 この街の売り物であるリクレーションセンターの運営ですが、これはデル・E・ウエブ社が管理しており、社員が350人います。日本ではリクレーションという言葉は、娯楽とか遊戯など、遊びに関してよく使われますが、ここでは休養、気晴らし、運動など、どちらかと言うと真面目な表現に使われます。娯楽、遊戯も勿論はいります。
リクレーションは98の部会があり、55才以上、サンシティの住民である事住民の同伴者は55才以下でも参加できます。18才以下はここでも参加出来ません。 文化活動では陶芸、彫金、木工、コンピユータ、ブリジ、デリースクラブ、メンズクラブ、ダンス、旅行等、スポーツ活動では、ゴルフ、水泳、ミニゴルフ、テニス、バレー等。住民が98部会から好みの部会を選んで参加します。 リクレーションの実際の企画、運営はサンシティのボランティア組織とウエブ社のリクレーション部で行ないます。講師やインストラクターのほとんどは住民のボランティアが担当しています。 スポーツ活動のゴルフについて説明しますとサンシティには9カ所の18ホ−ルのゴルフコースがあります。住民は年間725$(約8万円)払えばフーリパスが貰え、年間どこのゴースでいつでも無料でプレー出来ます。 この街ではゴルフ用のカートで街の中を自由に走れます。一家に車一台、ゴルフカート一台、が普通で最近ゴルフカート用のガレ−ジ付きの家も建てられています。ですから自宅からカートにゴルフ用具を乗せ、ゴルフコースへ、プレー後はカートでマーケットへ買物、そして帰宅、排気ガスのない地球にやさしい街造りにもなります。 どこも日本の様な豪華なクラブハウスではありませんが、ここが住民のコミュニケーションの場になつている事は間違いありません。80才で毎日プレーを楽しんでいる者もおり、そのパワーには圧倒されます「エンジョイ サンシャイン」が合言葉のようです。プレーヤの一人は「ここはアメリカの中でも特にすばらしい、管理も良いが、すばらしい友達が出来る」と答えてくれました。 文化活動の部門の陶芸クラブを紹介します。ここでわ20年住んでいる女性がインストラクターとして約20人の生徒(住民)に教えています。初めての人、ベテラン組と分かれ、朝7時から午後まで教室を開いています。好きな時に来て、好きな時間に帰ってもよいと、すべて自由ですが、ほとんどの人は朝早くから熱心に作業をしています。 陶芸はどういうわけか女性が多いようです。無心で作っている姿をみていますと、学生時代の生徒に戻ったような気もします。朝7時から、日本の高齢者の皆さんはまだ床の中、ここの皆さんお若いです。 もう一つ彫金のクラブを紹介します、彫金クラブは会員600人、此処でもベテランのボランティアのインストラクターが50名の会員に石の見方から研磨、仕上げ、と教えていますが、その設備がアクセサリーを作る工場の様に整っており、ベテラン組の出来上がりは、正にプロ並みです。良く出来た製品は売店で販売しているようです。 アリゾナと言えば砂漠、山に出掛け自分でアクセサリーに適当な石を探すのも楽しみの一つです。かなり力がいるので、ほとんどが男性です。2年前にカンサスから来た78才の男性は「施設もすばらしいが、友達がすばらしい、この街にきてよかった」と語ってくれました。 平均的なお家を紹介します。リチャードさんはこのサンシティに住んで3年。家は14万$で買いましたが、いろいろ改装して20万$ぐらいになりました。アメリカ人は住みやすい様に改装するのは好きなようです。 勿論、障害者の生活を意識した平屋造りです。2つのリビング(約20畳が2つ)、寝室が2つ。メインの寝室は約20畳、もう一つが約10畳ぐらいです。10畳ぐらいの大きい台所、ランドリー、クロセット、ガレージと、大変きれいに整理整頓されています。 アメリカの家庭を尋ねてみますと、どの家にも大きいクロセツトが備えてあり、普段いらない物はしまってしまい、自分の好みの物のみ、お部屋に飾って生活を楽しんでいます。これもゆとりから来る生活様式でしょう。 「自分はここにきて良かったと思つている、今、65歳だが歳を取ったとは思っていない。沢山の友人も出来満足している、毎日TVの前で過ごしている人もいるよ、そういう人達にリクレーションセンターに来なさい、皆で楽しもうと、お互い声を掛け合ってます。殆どの住民は満足しているよ、真夏の暑さを除けばね」。このエネルギーはどこから来るのでしょう。 シニアが住む街といつても、これだけの人口がいるわけですので、その回りに自然と街が形成され、その経済効果も大変なものです。 「この街はすでに18年の歴史があります、増え続ける高齢者の人口は止まりません、私達は、それに対処するために、新しくサンシティ・グランドを1997年2月にオープンします。サンシティ・ウエストよりも、もつとすばらしい街になります」と話しています。
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