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米国NPO研修から(1)
デラウェア州ニューアーク市にある「ニューアーク・シニアセンター」を訪れました。「シニアセンター」は、米国のNPOが地域社会とのかかわりでどのような活動をしているかが、よく理解できる事例の一つです。
センターの名称と同じNPOが地域の大勢のボランティアと協力しながら運営しています。シニアセンターは毎週月曜日から金曜日までの午前九時から午後五時までオープンしています。会員数は2300人。1日あたり平均して約200人がセンターを訪れるそうです。
芝生の美しい庭を通って玄関を入ると、幅4mぐらいの広い廊下が緩い曲線を描いて延び、ホテルのロビーのような感じでした。壁には絵画教室で製作された作品が何枚も貼ってありました。受け付けカウンター、ソファセットのテーブル上には、色とりどりのチラシが置いてあります。シニアセンターの活動内容の紹介や各種連絡、イベント案内、行政情報など盛りだくさんです。
「すべての高齢者のみなさん聞いてください!わたしたちはあなたがたを必要としています」。デラウェア州内のNPOがシニアセンターの利用者に向かってボランティアへの参加を呼び掛けていました。希望者はその場で登録できるようになっています。
図書室の隣りでは「自分史講座」が、和気あいあいと開かれていました。7人の受講生が、同じ年配の先生と一緒に、楽しそうに話し合っていました。この教室に限らず、受講者と先生の区別がつかないのも、シニアセンターならではの風景です。「自分史講座」の人たちはじっくりと自分を振り返ることで、若い世代に何を残そうとしているのでしょうか。
シニアセンターのメニューの中では、インターネットの人気が高く、週二回の教室では受講希望を満たせないそうです。高齢者向け食事サービス「ミールズ・オン・ウイールズ」も、シニアセンターにとっては重要な活動です。調理場では調理スタッフが3人働いています。食事サービス・コーディネーターのデニース・グロウさんの話では、100人のカーボランティアが交替で、1日約60食、12のコースに分かれて届けます。「会食型食事サービス」も行っていて、昼食時には巡回バスや徒歩で地域の高齢者が大勢集まってきます。
「ニューアーク・シニアセンター」は、もともとデラウェア大学が土地を提供しました。現在でもシニアセンターの一部をデラウェア大学が研究所として借り、医療・福祉両面の研究に取り組んでいます。こうした研究に取り組む上で、シニアセンターの協力が重要だそうです。(運営委員 佐藤和文)
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