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ネットワーク型シニアセンター
     (「サロンわい・わい石名坂」会報第2号より)


 「シニアセンター」を理解するには、米国に行くのが一番いいわけですが、もちろんそんなわけにはいきません。でもご心配なく。「シニアのための市民ネットワーク仙台」が昨年、企画制作したビデオ作品「米国のシニアセンター」があります。必見です。ご覧になりたい方は、事務局または「サロンわい・わい石名坂」にご相談ください。

 ビデオを見ていただけば、まず米国の高齢者には「シニアセンター」という、拠点があることが理解できます。しかも、シニアセンターの運営に、高齢者自身が有給スタッフやボランティアとして深くかかわっています。

 シニアセンターは米国の高齢者が思い思いに時間を過ごしたり、日々、抱える問題について、専門家のアドバイスを受けることができる場所です。高齢者世代が若い世代と協力しながら運営に携わらなければ、シニアセンターは到底、成り立たないことにも注目してください。シニアセンターの考え方には、高齢者の社会参加が含まれている点で、日本のデイサービスセンターのような施設とは、全く異なります。

 シニアセンターを実際に運営するのは「シニアのための市民ネットワーク仙台」のような民間の非営利組織(NPO=エヌ・ピー・オーと呼ばれます)です。

 NPOは「コミュニティ密着型」で、少数の有給スタッフとボランティアが協力しながら仕事を進めます。高齢者や障害者、子供など社会的な弱者への支援のほか、環境、医療、文化、災害時の救援など、NPOが得意とする分野は米国社会の隅々に広がっています。

 米国のシニアセンターには、高齢者向け食事サービス、病院ボランティア、カーボランティアの活動があります。高齢化問題を考えるシンクタンクのようなグループがあって、シニアの得意技を生かした講師班が幅広い分野でボランティアとして活動しています。

 国際交流活動はもちろん、語学や絵画、自分史講座、政治を考える講座などの文化・教養活動もあります。旅行班、パソコン・インターネット講座は最近、どこでもおおにぎわいです。

 こうした話をどこかで聞いたことありませんか?そうです。「シニアのための市民ネットワーク仙台」の活動が、実はそのまま「シニアセンター」なんです。

 平成7年8月12日以来、3年を超える「シニアのための市民ネットワーク仙台」の試行錯誤は、いわば「ネットワーク型シニアセンター」の運営ノウハウを蓄積するための過程でもあります。

 そしてさらに、間もなく2年目に入る「サロンわい・わい」は、自前の拠点を自力で確保し、実験的に運営してきました。これは「拠点型シニアセンター」と言ってもいいと思います。

 全米のシニアセンターのなかには、小さな教会やコミュニティセンターの一角で活動しているケースが多数あります。「サロンわい・わい」より活動規模が小さいケースも珍しくはありませんが、高齢者の生活の質を、より向上させるため、地域社会と一体となって貢献するという、NPOとしての「草の根のミッション(使命感)」は、規模の大小にかかわらず強烈です。

シニアのための市民ネットワーク仙台
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